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ケアマネージャーの基礎知識
ケアマネージャーとは
ケアマネージャーは、2000年の4月から施行された、「介護保険法」によって定められた公的な資格のことをいい、正式名称は、「介護支援専門員」と呼ばれています。ケアマネージャーは、医療や福祉の現場において、非常に高く評価されています。要支援、要介護者と認定された人が適切なサービスをうけられるように、介護サービス計画とよばれるケアプランを作成することが仕事です。介護が必要になったら介護施設に行けば、すぐに介護サービスが受けられると思っている人が多いと思いますが、そうではありません。介護施設で介護をうけるためには、まず、ケアマネージャーにケアプランを作成してもらう必要があります。要介護者の状況、家族の現状などを理解したうえで、計画をたてて、介護サービス事業所と連絡をとるという非常に重要な役割をもっています。
ケアマネージャーのニーズ
現在、日本は深刻な高齢化社会だといえます。20年前には、人口の10人に1人の割合であった高齢者が、2004年には5人に1人になり、さらに10年後には、4人に1人になると言われています。そしてこの高齢化現象は、今後も続くものと予測されます。高齢化の原因には、少子化や平均寿命の延びなどがあげられます。その結果として、介護を必要とする高齢者が増え、介護する側の世代の人口が減ってしまい、社会全体の問題として考えられるようになりました。そこで、「介護保険制度」が施行され、今まで家族の中だけで担ってきた介護を社会全体で支えていくことになりました。それとともに登場した資格がケアマネージャーで、介護を必要としている人や介護している人にとっては、とても高い必要性がある専門職なのです。
ケアマネージャーの仕事内容
ケアマネージャーの仕事は、大きく5つに分けられます。まず、1つめは、高齢者やその家族からの相談にのったり、要介護者として認定されるための申請手続きの代行を行ったり、要請があれば、訪問調査なども行います。2つめは、介護サービス利用者との面談を通して、解決すべき問題点を解明し、ケアプランの原案を作成することです。3つめは、ケアプランの原案をもとに、必要性にそった援助方針と援助目標をたて、実施する介護サービスの内容、種類、時間、回数などを計画し、利用者への説明を行い、同意を得ます。4つめは、ケアプランに基づいたサービスが実施されているかどうかを、各事業所と連絡をとることで把握します。5つめは、1ヶ月ごとに、かかった費用と利用者の負担金を計算して、国保連に給付管理票を提出します。
ケアマネージャーの求人にはどのようなものがあるか
ケアマネージャーの求人状況としては、介護保険施設や居宅介護支援事業者などが多いようです。介護保険施設では、入居者100名に対して、1名以上のケアマネージャーの配置が介護保険制度によって義務づけられています。主な施設としては、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、介護療養型医療施設などがあります。また、在宅型のケアマネージャーは、給付に関する業務を行うもので、訪問介護、訪問看護、訪問入浴介護、訪問リハビリテーション、短期入所生活介護、さらに、短期入所療養介護、特定施設入所型生活介護、痴呆対応型共同生活介護などがあります。これらは、居宅介護支援とよばれるケアマネジメントを行う事業者のことです。そして、常勤のケアマネージャーを1名以上、利用者50名ごとに1名の増員が定められています。
ケアマネージャーの給料
介護労働安定センターの調査では、居宅介護支援事業所に勤務しているケアマネージャーの給与は、地域によって多少の差があり、東京都が1番高めで、28万円前後だそうです。東京都以外の首都圏の場合は、25万円前後という結果がでています。その他の地域を平均すると、だいたい20万円〜30万円前後が多いようです。
厚生労働省は、ケアマネージャーの報酬を改定する方針を固め、現在の一律の報酬から、利用者の要介護度の程度の重さによって、報酬が上げることにしています。ケアプラン作成時に要介護度によって、作業量に大きな差があることを踏まえた結果です。また、厚労省は、ケアマネージャーの質の向上を目的として、資格を5年の有効期限付きとして、更新時には、研修をうけることを義務づけることにしています。
ケアマネージャーに必要な能力
ケアマネージャーには、特定の資格のほかにさまざまな能力が必要です。まず、コミュニケーション能力として、利用者が抱えている問題点や要望をできるだけ聞きだし、これからの課題を正しく把握しなければならないため、相手とのコミュニケーションが上手にとれることは、非常に大切なことです。何でも話せる雰囲気をつくり、聞き役に徹しましょう。つぎに情報収集能力として、介護保険サービスに関する情報はもちろんですが、自治体やボランティアの活動など、利用者に有益な情報をできる限り集めなければなりません。また、パソコンが使えることはケアプランや請求書類などの作成に非常に役立ちます。他にも、利用者とサービス提供事業者との間のやりとりを円滑に調整する能力も必要です。
ケアマネージャーのメリット
ケアマネージャーは、これからますます高齢化がすすむ日本では、需要が高まると予想されます。そのメリットとしては、人材不足ということで、医療、介護、保険業界などの各方面から強く求められることです。また、現在の社会において、介護の問題は、非常に深刻化しています。要介護者はもちろんですが、その家族なども巻き込んだとても重要な分野なので、それを支えるケアマネージャーは、その役割、存在が貴重なのです。介護される人、介護する人両者から頼られる、非常にやりがいと充実感がある仕事だといえます。ケアマネージャーは、業務形態が自由に選べますので、正社員だけではなく、パートタイマーなどでも働けます。また自分のそれまで持っている資格や経験を生かすことができますし、介護保険施設などは、全国どこにでもありますので、引越をした時にも、比較的簡単に働くところを探すことができます。
ケアマネージャー 就職先選びのポイント
ケアマネージャーとして就職先を選ぶ時は、自分が何を重視したいのかを慎重に検討しなければなりません。まず、勤務形態ですが、自分の生活スタイルに会わせて、正社員または、パートタイマーにするのかを選びます。そして、仕事の内容として、ケアプラン作成、介護報酬請求業務などどのような仕事があり、担当するだいたいの件数なども聞いておくとよいでしょう。少し聞きにくいかもしれませんが、給与についても、基本給、賞与、昇給、交通費などは、あとで、トラブルがないようにしっかりと確認しておくことをおすすめします。また、勤務時間や休日、残業の有無なども聞いたうえで、自分が無理することなく、働けるかどうかを検討します。社会保障として、雇用保険や厚生年金、労災保険などに加入が可能かも確認するとよいですね。